「推し活」と「鬼滅の刃」――一見、まったく関係がなさそうな2つの世界。けれど実は、心の奥底にある“光と闇”というテーマで深くつながっているのかもしれません。
目次
光と闇のはざまで
「推し活」って、誰かを応援することで自分も前向きになれる素敵な文化ですよね。
ライブやイベントに行くときの高揚感、グッズを手にしたときの喜び、SNSで仲間と語り合う楽しさ。推しのおかげで日々が輝いている人も多いはずです。
でもその一方で、推し活には“光”だけでなく“闇”も潜んでいます。
「もっと見てほしい」「特別扱いしてほしい」――そうした承認欲求が少しずつ膨らみ、気づけば応援が“要求”に変わってしまうことがあるんです。
承認欲求が生む「鬼化」の瞬間
その姿は、まるで『鬼滅の刃』の鬼たちのよう。
人としての温かさや優しさを忘れ、欲望に支配されてしまう。
最初は小さな気持ちでも、積み重なると自分でも制御できなくなってしまうんですよね。
本来、推し活は「推しに元気をもらい、自分も成長するためのもの」。
でもそのバランスを崩してしまうと、推しにとっても周囲にとっても“重さ”や“怖さ”になってしまう――。
推し活の“光”と“闇”のバランス
推し活の光は、人を前に進める力になる。
けれど闇に飲まれれば、人を鬼にしてしまう。
大切なのは、「推しへの愛」と「自分の心のコントロール」をどう保つか。
その境界線を見失わないことが、長く健やかに推し活を続けるための鍵です。
次回予告:猗窩座と承認欲求の深層
次回は、この「鬼化」を象徴するキャラクター――上弦の参・猗窩座と承認欲求の関係について、もう少し深く掘り下げていきます。
「なぜ彼は鬼になったのか」「なぜ他者を認められなかったのか」――その心の構造を、推し活の心理と重ね合わせて考えていきましょう。
→第2話「猗窩座と承認欲求 ― “強さ”を求めた男の心の闇」へ続く。
推しメイプレス編集部S
