『鬼滅の刃』に登場する上弦の参・猗窩座。彼は「もっと強くなりたい」「弱者は嫌いだ」という執念にとらわれ、鬼として生き続けました。
誰よりも武を求めた彼の姿は、純粋な強さへの憧れから次第に歪んでいく人間の承認欲求を映しているように思えます。
目次
推し活に潜む“承認欲求”の罠
推し活もまた、最初は純粋に「好きだから応援したい」から始まります。
ところが時間が経つにつれて――
- 「認知されたい」
- 「自分だけを見てほしい」
- 「もっと特別でいたい」
そんな欲求が少しずつ強くなり、応援が“自己中心的な要求”へと変わってしまうことがあるんです。
猗窩座が「強さ」に固執するあまり、本来守りたかったものを見失ったように。
猗窩座が教えてくれる「忘れられた原点」
猗窩座は鬼になる前、愛する人を守れなかった過去を背負っていました。
本当は、誰かを守りたいという優しさから強さを求めていたのに、その思いが“執念”に変わった瞬間、彼は鬼となってしまったのです。
推し活でも同じようなことが起こります。
「推しを大切にしたい」という根本の気持ちを忘れてしまうと、承認欲求ばかりが前に出てしまう。
本当は推しに笑ってほしいのに、いつのまにか「自分の気持ちを満たしてほしい」という方向に傾いてしまう。
“鬼化”は誰にでも起こりうる
その瞬間こそが、オタクが“鬼化”する分かれ道なのかもしれません。
純粋な応援の気持ちが、欲に支配されていく過程――それは誰にでも起こりうる、心の変化です。
次回は、その「鬼化したオタクの末路」と、推しから遠ざかってしまう悲しい現実について考えていきます。
👉 第3話:鬼化したオタクの末路と、推しから遠ざかる現実(近日公開予定)
推しメイプレス編集部S

